Haste Makes Waste When You Over-Staff to Achieve Schedule Compression
QSMによる研究で、スケジュール圧縮のために人員を過剰に配置すると、急ぐとかえって無駄が生じることを指摘 人材戦略は最も簡単に実行できるため利用されることがよくある
人材は簡単に再配置できる
大規模な資本投資が必要ない
一方、人員の追加によりスケジュールはどの程度短縮されるのか?副作用はあるのか?を13,000 件を超えるプロジェクトデータベースから調査 手法
スケジュール、コスト、欠陥、構築されたシステムのサイズを示すデータをグラフ化
これにより大規模チームによってスケジュールがどの程度短縮されたか、またコストと欠陥の副作用に関する洞察が得られるとした
結果
100,000 SLOCの一般的なプロジェクトの場合... コスト
32人のチームでは平均178人月の労力が費やされる
1 人月あたり 12,000 ドルで 210 万ドル
4人のチームでは平均24.5人月の労力が費やされる
1 人月あたり 12,000 ドルで 294,000 ドル
戦略間の差は約 184 万ドル
スケジュール
大規模チームと小規模チームの違いは、約1週間
大規模なチームでは 5 倍以上の欠陥が発生
バグ数が増えたためにやり直しサイクルが増え、人員の追加によるスケジュール上のメリットが打ち消された 教訓
プロジェクトに人員を追加することは、スケジュール短縮の直接的な解決策のように思えるが逆効果になることが定量的に多いことがわかっている
人材集約型のアプローチを採用することで発生する追加コストは、早期の納品によって得られる収益やメリットに比べれば取るに足らないものかもしれない
それでも、人材集約型の戦略を選択した場合は、リスクを認識し、現実的な期待を持つようにする必要がある 既存のチームに人員を追加するなら
人員を慎重に選択すること
不具合の増加に対処するために追加のテストリソースやスケジュールバッファを計画すること